風評被害

「ま、あとは風評被害を心配してましたので、マスコミの皆様方にもそれをお願いして、これについてはかつてのBSEと比べていただければわかりますが、非常に冷静に見ていただいておりまして、これは、まぁ、上手くいったと思うんですけれども」
(赤松農水相。2010年5月17日決算行政監視委員会第三分科会、民主党網屋信介議員の質問への答え)
都築有のblog: 10年前は報道規制より大事なことをしていたようです
http://tsuzukiyuu.blogspot.com/2010/05/10.html

2'27あたり

これは、風評被害対策のための広義の「報道規制」をしたと考えられると思うのですが、以前、原口総務省大臣もtwitter上でつぶやいていましたが、あれは誤解ではなくほんとうに「報道規制」をしていたということなんですね。

である意味、彼も被害者。日夜つぶやき続けているのに...彼が指摘しているのは、農水省として知りうるデータはネット上で公表はしているということで規制はしていないという話なんでしょうが、それを「メディアへの報道規制」するような圧力などなかったと言いたい人の証拠として利用されていた気が、気のせいですか、そうですか。

風評被害のために規制するのはやもえないこともあるでしょう。現にGWの海外旅行から帰国して土日にしっかりと英気を養った赤松大臣が会見を開くまでは、報道規制も機能していたようにもみえます。しかし、宮崎の畜産業界への風評被害のためということなら、今現在、宮崎県が口蹄疫の原因であるかのような報道は、風評被害をもたらすのではないでしょうか。確定した事実は事実として、それらの点と点を手前味噌で結んで犯人探しをするよりも、今はやるべきことがあるでしょ?そういう原因究明については、収束の目処が立ってからでもいいんじゃないでしょうかね。もちろん政府や大臣から漏れ伝わる宮崎県への擦り付けも禁止ですよね、風評被害になるから。
まぁつまり赤松大臣の辞任を問えるような段階になるまでは、規制した方が良いのではないでしょうかね、農水省と宮崎県による進捗状況の報道以外は。

口蹄(こうてい)疫問題 政府、半径10km圏内すべての牛や豚にワクチン接種し処分する方針

宮崎県で家畜伝染病の口蹄(こうてい)疫が感染拡大している問題で、政府は、半径10km圏内すべての牛や豚にワクチンを接種したうえで、処分する方針を固めた。
赤松農水相は「ここまで広がっている以上は、ちまちまやってもしょうがないから、そこまでやるかというところぐらいまで踏み込んでやりたいと思ってます」と述べた。
新たな対策では、発生地から半径10km圏内で、牛や豚など口蹄疫に感染する可能性のあるすべての家畜にワクチンを接種して殺処分する、10〜20km圏内については、牛や豚を精肉に加工して、農水省所管の独立行政法人「農畜産業振興機構」が買い取るなどとしている。
官邸で、鳩山首相らと最終調整を行ったうえで、赤松農水相が会見で正式に発表する。
宮崎県での口蹄疫の感染は、18日夜、新たに5例の感染の疑いが確認され、これまでに殺処分対象となった家畜は、あわせて12万頭近くにのぼっている。
(05/19 11:47)


まぁくだらないけど、これは連日の失言。今まで宮崎県で頑張って来た農家の方々や職員の方々、関係者の方の全ての行為を侮辱してる気がするよ。確実にこの大臣本人は、そんなこと露ほども意識していないんだろうけど、無意識だから逆に厄介なんですよね。でもさずがは旧社会党の生き残り、赤い貴族のプリンスアカマツ。そういえばこの人、今まで機密費いくらぐらい貰ったんだろうね。あっ、あと今回はどこにどのくらい播いたんですかね。透明性が求められますねww

[追記]
おいおい外遊中にゴルフかよ、ってことは森元さんへ投げていたものがブーメランですな、しかも背後から身内が。いや伝統芸能。(まぁ外遊中に記者の取材が入っていないことなんてあるんですかね、よく知らないけど。)